森林セラピー基地になっているカヤの平高原は、木島平村の東部、上信越高原国立公園内に位置する国有林の中に広がる標高1350~1750mの高原。ブナの原生林やシラカバ、ダケカンバなどが群生する植生豊がな地で、約1450万㎡が自然休養林に指定されている。 昭和38年にカヤの平高原キャンプ場を設営して以来、カヤの平高原総合案内所や山村体験宿泊施設・カヤの平高原ロッヂなどが整備され、来遊者も増加傾向にある。 メインロードともいえるのが北ドブ歩道で、ブナの原生林の先には約7万㎡の北ドブ湿原が広がり、7月中旬~下旬に湿原一帯を覆うニツコウキスゲをはじめ、さまざまな高山植物を観察できる。
問い合わせ先 | ・木島平村産業振興課 0269-82-3111 |
公式HP | 木島平村 公式ウェブサイト |
認定 | 2007年3月 | 森林 | ブナ林 |
代表的な樹種 | ブナ・シラカバ |
ロード数 | 8(うちバリアフリーロードなし) |
名称 | 標高 | レベル | 歩行時間 | 歩行距離 |
北ドブ歩道 | 最高1600m 最低1460m | ふつう | 1時間10分 | 4.9km |
ブナ、シラカバ、カラマツ、5月上旬~10月下旬 総合案内所を起点に北ドブ湿原を周回するコースで、東西の2本のコースがある。カヤの平高原を代表する森林浴歩道。 |
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南ドブ歩道 | 最高1600m 最低1450m | らくちん | 15分 | 0.6km |
総合案内所の西側、5月下旬にはミズバショウが咲く南ドブ湿原を周回するコース。シラカバやカラマツの林が美しい。 | ||||
大沢歩道 | 最高1470m 最低1460m | らくちん | 25分 | 1km |
高標山歩道 | 最高1740m 最低1460m | しっかり | 3時間30分 | 3.6km |
ブナ、シラカバ、カラマツ、5月上旬~10月上旬。 総合案内所から約280m高い標高に位置する高標山の山頂を目指すロード。比較的傾斜がゆるやかなため初心者でも楽しめる。 |
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八剣山歩道 | 最高1680m 最低1300m | しっかり | 4時間30分 | 3.8km |
ブナ、シラカバ、ナラ、5月上旬~10月上旬。 カヤの平高原の最西端にある自然休養林入り口から最北端の標高1675mの八剣山を結ぶコース。途中から北ドブ歩道などへの連絡も可。 |
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大ブナ歩道 | 最高1560m 最低1390m | ふつう | 40分 | 1.5km |
総合案内所から清水平林道を経て、ブナやシラカバの樹林帯を歩き北ドブ歩道に合流するコース。 | ||||
ドゴ平歩道 | 最高1440m 最低1380m | らくちん | 25分 | 1.3km |
ドブ平歩道 | 最高1400m 最低1300m | らくちん | 25分 | 1km |
清水平林道から自然休養林入り口に続くシラカバ、カラマツ、スギの樹林帯コース。八剣山歩道に連絡できる。 |
力ヤの平高原散策の拠点となる情報発信基地。係員が常駐し、高原の散策路案内をはじめ、花や山野草などの自然情報なども提供する。バリアフリー施設で、施設内には水洗トイレ完備。
カヤの平高原総合案内所前に広がるシラカバやダケカンバの混生林の内にあるのがカヤの平高原キャンプ場(当日受付可)。テントサイトは約100カ所あり、4~5人用の常設テントも設置し、炊事施設、シャワーを備える。隣接するカヤの平高原ロッヂ(要予約)は、5部屋、最大収容人数25名の宿泊施設。営業期間は6月初旬~10月中旬が目安。
おみやげ![]() 木島平の特産としては、木島平米、アスパラガスのほか、エノキ、シメジ、エリンギ、マイタケ、ナメコなどのきのこ、龍興寺の清水を使った丸大豆醤油、味噌などがある。木島平村観光交流センター(0269-82-2800)には、特産品の直売所、そば処がある。 |
観光施設![]() 木島平村役場に近い稲泉寺は400年以上の歴史をもつ古刹。毎年7月に境内の池で大賀八スが咲く。820年以上前に創建された龍興寺には「平成の多水百選」に選ばれた清水が湧く。この清水を利用して紙漉きが行われたのが内山紙の始まりという由緒ある名水だ。 |
体験施設![]() 江戸時代から優秀な障子紙として知られる「内山紙」の和紙作りを体験できるのが、内山手すき和紙体験の家。ハガキ3枚、色紙各800円。ギャラリーや展示販売コーナーも併設する。
電話:0269-82-4151
営業:9:00~17:00 定休:水曜(祝日の場合は翌日)年末年始 |