飯山市は、長野県の最北に位置し、中心を千曲川が縦断する田園地帯。西側の新潟県との県境には総延長約80kmの信越トレイルが連なり、緑豊かな自然に包まれている。
「母の森・神の森」と名付けられているように、森林セラピー基地は大きく2つに分かれる。
「母の森」は、鍋倉山麓一帯のブナの天然林地帯と、湿原や湖沼が点在する斑尾高原の2つのエリアがあり、それぞれに拠点施設を設け、2つのエリアを信越トレイルが結ぶ。
「神の森」は、市の東側に位置する小菅山麓の小菅神社奥社に続く杉並木の古道と北竜湖畔周遊の道があり、2つのエリア合わせて30コースあり、初心者がら上級者まで幅広く対応できるのが魅力。
問い合わせ先 | ・飯山市経済部観光課観光係 0269-62-3111 |
公式HP | 森林セラピー基地いいやま |
認定 | 2006年4月 | 森林 | 落葉広葉樹林 |
代表的な樹種 | ブナ、スギ |
ロード数 | 30(うちバリアフリーロード:1) |
名称 | 標高 | レベル | 歩行時間 | 歩行距離 |
ブナの里山こみち | 最高537m 最低529m | らくちん | 30分 | 1.2km |
里山のブナ林や豪雪によって曲がったミズナラの林を通る道。間伐材を利用したウッドチップのユニバーサル歩道になっている。 | ||||
茶屋池森林浴歩道 | 最高1074m 最低1106m | らくちん | 1時間 | 2.3km |
ブナ、ミズナラ、ユキツバキ、6~11月(冬季閉鎖) 茶屋池の周囲と新緑や紅葉が楽しめるブナ林を巡る遊歩道。雪解け後には鍋倉の名を冠するナベクラザゼンソウが咲く。 |
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信越トレイル | 最高1382m 最低563m | しっかり | 6日 | 80km |
斑尾山からは北信五岳や北アルプスが望め、自然と人間が共存する里山を巡るロングトレイル。冬季は道具の利用が必要。 | ||||
斑尾高原トレッキングトレイル | 最高969m 最低862m | ふつう | 3時間 | 7.3km |
ブナ、ミズバショウ、通年(冬季は道具使用) 唱歌「ふるさと」に歌われた斑尾山の麓には、総延長50km、20本のトレイルが整備されている。春は原生花園でミズバショウが咲く。 |
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神の森小菅の里・北竜湖 | 最高910m 最低514m | しっかり | 4時間 | 3.8km |
長野県自然百選に選ばれた北竜湖周辺を歩く。小菅神社の樹齢300年の杉並木の参道が圧巻。重要文化財の奥社もある。 |
森林セラピーの拠点施設は3つ。メインセンターが鍋倉山の山麓に広がるなべくら高原の中心に位置する「なべくら高原 森の家」。喫茶コーナーやシャワールーム、体験施設を備えたタ一ミナルハウスを中心に、ナラやブナ林に囲まれた10棟のコテージがある。
斑尾地区にあるのがサブセンターになっている「まだらお高原 山の家」。斑尾高原トレッキングや信越トレイルに関する情報のほか、宿泊案内などもできる。そば打ちやクラフト体験、スノーシューツアーなどさまざまな自然体験メニューも提供している。
もう一つのサブセンターが北竜湖畔に立つ宿泊施設「文化北竜館」。いいやま北竜温泉を併設し、サイクリングやパターゴルフなどの野外施設も充実。エントランス脇には足湯も備える。
道の駅「花の駅・千曲川」北信州の観光情報コーナーをはじめ、地元産朝採り野菜が買える農業物直売所、地元の食材を使った料理が味わえる食堂などがある。春は目の前に菜の花畑が広がる。
電話:0269-62-1887
営業:9:00~19:00(施設により異なる) 定休:無休 |
雪国の小京都市中心部に24の寺社が点在する飯山は、島崎藤村が「雪国の小京都」と呼んだ町。切り絵作家の柳沢京子さんデザインのスタンプを押して歩くスタンプオリエンテェーリングがある。スタンプ帖は飯山前観光案内所や伝統産業会館で。 |
日本の原風景映画「阿弥陀堂だより」の舞台になった阿弥陀堂の近くには棚田百選にも逮ばれた「福嶋棚田」が広がる。 干曲川のほとりの莱の花公園では、春には菜の花が咲く。飯山には、今では少なくなった日本原風景が残されている。 |